診療の振り返って

これまでも、クリニックにお越し下さる皆さんの言葉に耳を傾け、お困りごとに対し一緒に向きあってきたつもりでしたが、「パソコンの画面ばかり見ている」「患者の顔を見ない」などのご意見をいただくことがありました。
どんな小さなことも、なるべく詳細に聞き取り、正しい診断に結び付けるために、私の問診は長くなることが多々あります。(そのため、事前にスタッフがお話を伺っておくこともあります)
その記録を残しておくためにどうしてもカルテに記載する内容が多くなり、カルテのモニター画面を見ている時間が長くなることがあります。
あるいは、このお困りごとがどのような原因で起こっているのか、いろいろ思いあぐねて、病状を把握したり原因を推測したりするのにしばらく時間がかかることがあります。
その間も、患者さんの声、口調、そして、お顔もチラ見させていただきながら、意識は全面的に患者様に向いているのですが、いかんせん、私の顔は患者様に向いていいない、という矛盾。
もちろん、問診が終わり、これから検査する内容の説明や考えられる疾患の説明は、患者さんの方向に向きなおしてお話ししておりました。
それでも、問診の最中、私の横顔に向かってはなかなか話しづらいという方もいらっしゃったかもしれません。誠に申し訳ございませんでした。

少しでも安心していただくために

この度、少しでも、皆さんのお顔が見えやすく、そして、皆様からも少しでも話しやすい位置関係になるよう、ほんの少しですが、診察室の電子カルテモニター画面の配置を変更いたしました。
全くの対面にすると、まるで取り調べや採用面接のような緊張した感じになりますし、性に関するデリケートな話を、じーっと顔を見られながら話すのも話しづらいかと思います。(私なら、そう感じます)
そのため当初は、私と患者さんが90度の位置関係になるように配置したのですが、ほんの少しだけ、私が皆さんの方向に30度ほど向く形に変更してみました。
それでも、問診の時間が長引くと画面を見ている時間が長くなるかもしれませんが、耳と意識は全力で皆さんの方向を向いておりますのでどうぞご容赦くださいませ。
少しでも安心して、そして納得して医療を受けられるクリニックづくりを目指しますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

まるはし女性応援クリニック
院長 丸橋 和子